在宅リハビリの漫画~機能改善への固執~

在宅リハビリテーションにおいて、リハビリテーションからの卒業も含め、対象者自身が望む生活をおくれるよう支援するには「活動」と「参加」に着目することは重要です。
しかし、担当するセラピストによっては、症状や障害の機能改善のみに着目し、機能訓練を漫然と継続している場合があります。

書籍『リハビリテーション職種のための在宅リハビリテーション・ケア』にて、機能改善へ固執することによるリスクについて触れています。

 

“完治する見込みのない症状・障害に対し、期間の定めなく機能訓練を提供し続けた場合、対象者の心理的な落ち込みや自宅への引きこもりを招くケースは少なくない”
高木綾一,小池隆二,波野優貴,浅田健吾.リハビリテーション職種の在宅リハビリ・ケ.2020.P85

 

該当する内容の挿絵は、「機能改善に固執した介入継続により思い悩むケース」のテーマで、漫画を制作しました。

投稿者 福山真樹 イラストスタジオ福之画代表 オリジナルリハビリイラスト制作 メディカルアナトミーイラストレーター 理学療法士

臨床現場を漫画で描写することで、対象者の表情から心情、背景から生活、対象者とセラピストの会話からそれぞれの考え方を見て知ることができます。これらから臨床現場を具体的にイメージできることで、理解が深まります。
書籍では触れていない、漫画を通して学べるポイントを解説します。

 

【セリフから分かるストーリー】

対象者が自宅にて、セラピストによる機能訓練を受ける場面からストーリーが始まります。
対象者は家族の言葉から自身の身体能力が1年前と変化が無いことを実感し、身体能力の改善を望めず、人生の目標を持てない状況であることが分かります。

 

【登場人物の考え方と心情】

セラピストは対象者の発言から、自身の身体能力に変化が無い状況に落ち込んでいることへ気付き、機能改善への可能性に触れて説明しています。
対象者はセラピストへ配慮し、セラピストの治療方針へ同意を示します。
しかし、何年も身体能力に変化が無い事実により対象者の哀しみは消えていません。

【漫画から学ぶこと】

書籍の解説の通り、セラピストが機能改善に固執して介入を継続することが、対象者を思い悩ませる可能性があります。
加えて、漫画を通して気を付けなければいけないのは、対象者の言葉が、必ずしも対象者の考えを正確に表現してはいないことです。
セラピストは、自身が十分な説明を果たせていると思い込まぬよう、リハビリテーションそしてセラピストとしての役割を再確認し、自身の介入が適切であるか客観的な視点で振り返ることが重要です。

在宅現場における様々な課題の解決に必要な知識や技術について解説している書籍『リハビリテーション職種の在宅リハビリ・ケア』にてイラストを担当させていただきました。
書籍はイラストを多数用いて解説しているので、視覚的に理解を深めやすい内容となっています。

販売先⇒amazon:https://amzn.to/3LSdtXe

 

投稿者
福山真樹

 

 

 

 

 

イラストスタジオ福之画代表
オリジナルリハビリイラスト制作
メディカルアナトミーイラストレーター
理学療法士

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